浄土真宗西本願寺派と東本願寺派の違いとは?

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京都で「お東さん」「お西さん」と耳にしたことはありませんか?
これは、浄土真宗の中でも特に大きな勢力を持つ、真宗大谷派(東本願寺派)と本願寺派(西本願寺派)のことです。
同じ浄土真宗なのに、なぜ二つの派に分かれているのでしょうか?
その歴史と、現代における両派の違いを紐解いていきましょう。
実は、その背景には織田信長や徳川家康といった戦国時代の歴史が深く関わっています。

浄土真宗西本願寺派の特徴

親鸞聖人の教えの継承

浄土真宗西本願寺派は、親鸞聖人の教えを忠実に継承していることを大きな特徴としています。
親鸞聖人が著した『教行信証』や『正信偈』といった主要な経典は、西本願寺派の信仰の中核を成しています。
阿弥陀仏の救済による「他力本願」の教えは、西本願寺派の信者にとって人生の指針となっています。

現代の布教活動と寺院

西本願寺派は、現代社会においても積極的に布教活動を行っています。
全国に広がる寺院ネットワークを通じて、様々な世代の人々に向けた法話や研修会などを開催し、親鸞聖人の教えを現代社会に適応した形で伝えています。
また、寺院は地域社会の拠点としての役割も担い、福祉活動や地域交流にも力を入れています。

独自の儀礼と信仰

西本願寺派には、独自の儀礼や信仰様式が存在します。
たとえば、仏壇は柱と内部が金箔張りであることが特徴的で、仏具も黒系のものが多く用いられます。
また、葬儀の焼香は1回行うのが作法です。
これらの違いは、歴史的な経緯や宗派独自の解釈に基づいています。

浄土真宗東本願寺派の特徴

親鸞聖人の教えの解釈

東本願寺派は、親鸞聖人の教えを独自の視点で解釈し、実践しています。
西本願寺派と同様に『教行信証』や『正信偈』を重視しますが、その解釈や強調する点には微妙な差異が見られます。
特に、阿弥陀仏の無限の慈悲を強調する傾向があります。

現代の布教活動と寺院

東本願寺派も、現代社会において活発な布教活動を行っています。
西本願寺派と同様に、全国各地の寺院ネットワークを通じて、様々な活動を行っています。
寺院は地域社会に密着した活動を行い、人々の心の支えとなっています。

独自の儀礼と信仰

東本願寺派には、西本願寺派とは異なる独自の儀礼や信仰様式があります。
仏壇は柱が黒漆塗りで、内部が金箔張りであることが一般的です。
仏具は金色のものが多く用いられます。
葬儀の焼香は2回行うのが作法です。
これらの違いは、歴史的経緯や宗派独自の解釈に基づいています。

西本願寺派と東本願寺派の違い

分派の経緯と織田信長

両派の分派は、織田信長との戦いを背景としています。
石山本願寺を巡る信長との戦いの中で、和睦を主張する勢力と徹底抗戦を主張する勢力が対立し、最終的に二つの派に分裂しました。
その後、徳川家康の政策も影響を与え、現在のような両派の体制が確立しました。

教義や法話の相違点

両派の教義は根本的には同じ「南無阿弥陀仏」を唱える浄土真宗ですが、その解釈や強調する点に微妙な違いがあります。
法話の内容や説き方にも、それぞれの宗派の特色が現れます。

仏壇仏具の違い

仏壇や仏具は、両派で明確な違いが見られます。
西本願寺派は柱と内部が金箔張りの仏壇、東本願寺派は柱が黒漆塗りで内部が金箔張りの仏壇が一般的です。
仏具の色合いも、西本願寺派は黒系、東本願寺派は金系と対照的です。

浄土真宗西東両派の関係性

現代における交流と協力

江戸時代初期には対立関係にあった両派ですが、現代では交流と協力関係を築いています。
真宗教団連合という組織を通じて、共同で様々な活動を行っています。

共通の信仰と異なる側面

両派は「南無阿弥陀仏」という共通の信仰を基盤としていますが、歴史的経緯や解釈の違いから、独自の信仰様式や文化を形成しています。

宗派選びのポイント

浄土真宗の宗派選びは、それぞれの教えへの共感や、地域的な事情などを考慮して行うことが重要です。
どちらの宗派が良い悪いではなく、自分の心に響く教えを選ぶことが大切です。

まとめ

浄土真宗は、親鸞聖人の教えを基盤とする日本最大の仏教宗派です。
その中でも、西本願寺派と東本願寺派は、歴史的な経緯から独自の信仰様式や儀礼を持つ主要な宗派です。
両派は、根本的な教義は共通していますが、仏壇・仏具、葬儀の作法などに違いが見られます。
現代では、両派は良好な関係を築き、協力して布教活動などを行っています。
宗派選びは、自身の信仰心に基づいて行うことが大切です。
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