浄土真宗に永代供養はない!? 「永代経法要」とは?

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浄土真宗には、『永代供養』は存在しません。
その代わりに『永代経法要』が存在します。
「永代経法要って何だろう? 永代供養と一体何が違うのかな?」
このような疑問をお持ちの浄土真宗信仰の方がいらっしゃると存じます。
今回はそんな方に向けて、『永代供養』と『永代経法要』の違い、『永代経法要』の方法についてご紹介します。

❖『永代供養』とは?

「浄土真宗に『永代供養』は存在しない」と前述しましたが、そもそも『永代供養』とは何なのでしょうか。
簡単にご説明すると、お布施として永代供養料を支払えば、お寺がご遺族に変わって管理と供養をしてくれる方法を『永代供養』と言います。
どうして『供養』を行うのかというと、「亡くなった方の善行が足りず、成仏できないといけないから、私たちが供養をすることで善行を送る」という考え方があるからです。

❖ 浄土真宗に『永代供養』がないのはどうして?

では何故、浄土真宗には『永代供養』が存在しないのでしょうか。
実は、浄土真宗には「死者を『供養』する」という考え方そのものがないのです。
その代わりに、浄土真宗には『法要』があります。
法要には49日(満中陰)、1周忌、3回忌などがあり、そのたびに残された私たちは、仏様となったご先祖様の教えに耳を傾けるのです。
浄土真宗は、他の宗派のようにご先祖様のために『供養』するのではなく、『法要』でご先祖様のご縁を通して末永く仏縁と浄土真宗の考え方を後生につなぐという考え方なのです。
そのため、『永代供養』ではなく、『永代経法要』があるのです。

❖『永代経法要』はどうすればいいの?

『永代経法要』は、全国のお寺で行われています。
有名な浄土真宗のお寺には、西本願寺(浄土真宗本願寺派 本山 京都市)がありますね。
お寺にもよりますが、だいたいお彼岸にはどこのお寺も法要を行っているようです。
お布施である『永代経懇志』を包んで法要へ行きましょう。
お寺によっては具体的な金額を提示しているところもありますが、だいたい10万円程度が相場でしょう。
この懇志を包んで持って行く時期はいつでも問題ありませんが、故人の命日や49日が終わるまでの期間にするのが一般的です。
納骨に関してですが、浄土真宗では普通、のど仏の骨だけを京都の大谷本廟(西本願寺の納骨施設)で分骨することになります。

❖ 最後に

今回は、『永代経法要』についてご紹介しました。
浄土真宗は他の宗派と異なった考え方で故人を偲んでいるので、『永代供養』ではなく『永代経法要』を用いられているのですね。

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