浄土真宗で位牌は必要? 不必要? 最近の傾向と書き方をご紹介します!

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皆さんは、位牌の書き方は知っていますか?
宗派によって、位牌の書き方が異なるため、あまりよくわからない方も多いかと思います。
日本で一番信徒が多いとされている『浄土真宗』は位牌の扱いが他の宗派とは違います。

浄土真宗では、

『僧俗の区別なく、老若男女を選ぶことなく、また、地位の有無に関わりなく、阿弥陀如来の本願を信じて念仏するとき、等しく救われる』という教えです。

また、【位牌】は礼拝の対象物ではありませんので仏具として用いないため、本来浄土真宗では不要とされています。(地域性もあります)

あくまでも礼拝の対象は、お仏壇中央のご本尊・阿弥陀如来であるため、本尊を礼拝することがそのまま、全てお浄土に生まれた方(亡き故人)に御礼することになります。

通夜・葬儀の時に、僧侶から授与された法名(釋○○)は、白木の仮位牌から【過去帳】へ転記し、お仏壇の中央(ご本尊 阿弥陀如来)付近に安置するのが正式です

【過去帳】とは、基本的に先祖の法名や俗名、死亡年月日を記載した記録です。

亡くなった人の命日は、故人をまつる日ではなく、故人を偲び、残されたご自身の命の尊さや健康のありがたさを再認識しながら、仏法に会う日と受け止めていただきたく存じます。

しかしながら、最近では位牌作成を希望する方も少なくはありません。
そこで、今回は、浄土真宗で位牌を希望する方に向けて位牌の書き方をご紹介していきます。

❖  位牌とは

位牌とは何かご存知でしょうか?
位牌とは、亡くなられた方の法名や没年月日、俗名、享年が描かれている木の札のことです。
仏壇やお寺の位牌壇に安置するのが一般的です。
一般に位牌には、遺族の呼びかけに応じて故人の魂が降りてくると考えられていています。
そのため、位牌を安置しないと、故人やご先祖様が自宅に帰ってくることができないという考え方があります。
故人を思い出すためのものだけではなく、故人や先祖ときちんと向き合い、日々感謝の心を忘れないために位牌は安置されています。
しかし、浄土真宗は、魂は亡くなるとすぐに仏になると考える宗派です。
そのため、位牌に入れる魂がこの世にはないと考え方になります。
他の宗派の本来の魂を宿らせるという考え方とは異なり、亡くなった人の名前を記入して記録として残すという目的のために位牌をたてる方が多いようです。
浄土真宗だから、位牌を用意できないことはありませんし、お寺側も家族の意向をくんで位牌を用意してくれる場合もあります。

 

❖  書き方

*表

表面の右側に死亡した年、真ん中に法名、左側に死亡した月日を書きます。

*裏

裏面の中央には俗名を書きます。
左側には享年もしくは行年を書きます。

 

❖  まとめ

今回は、日本で一番信仰する人が多いと言われている浄土真宗の位牌の書き方についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
浄土真宗では、他の宗派と違い、位牌の考え方が異なります。
一般的に位牌を書かないとされていますが、必ずしも書いてはいけないというわけではありません。
最近では、位牌がないと心もとないと考える人も多く、浄土真宗の方でも位牌を必要とする方は少なくありません。
本来の浄土真宗の教義とは少し異なりはしますが、ご家族やお寺さまとしっかりと相談した上で、どのようにするのかを決めるようにしましょう。
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