
「お墓参りをする人がいなくなったらどうなるんだろう。」
「管理ができなくなったお墓は誰が管理するのか。」
このような疑問をお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。
今回は、そういった疑問にお答えすべく、無縁墓や永代供養墓について解説します。
⑴ 無縁仏とは?
無縁仏とは、供養をする親族や知人がいなくなってしまった故人やそのお墓のことを指します。
「無縁」という言葉の通り、生きている人との縁がなくなってしまった故人やお墓と言い換えられるでしょう。
実際、手入れの行き届いていない荒れ果てたお墓を目にしたことがあるという方も中にはいらっしゃるでしょう。
そういった荒れた状態になってしまったお墓は、無縁仏(無縁墓)であると言えます。
⑵ 無縁墓と永代供養墓の違いは?
「無縁仏」は「無縁墓」とも呼ばれます。
無縁仏は供養する人がいなくなったお墓や故人のことを指しますが、無縁墓はお墓のみを指します。
無縁墓と少し似たものに、「永代供養墓」というものがあります。
永代供養墓の中には、故人を供養する親族や縁者がいない場合も多くあります。
しかし、無縁墓とは決定的に異なるポイントがあります。
それは、永代供養墓は親族や縁者がいなくても、お墓の管理者が定期的に供養を行ってくれるということです。
永代供養墓は遺族に代わって霊園や寺院が故人を供養するお墓であるため、たとえ故人に親族や供養をしてくれる知り合いがいなかったとしても、その故人が無縁仏になる心配はありません。
無縁墓となってしまうと、墓地の管理者に迷惑がかかったり、お墓が荒れたり撤去されたり、何よりも故人の魂が供養されなくなってしまうといったデメリットがあります。
供養されずにお墓が荒れ果ててしまうことは重大な問題であるため、そういった事態を避けられる永代供養には非常に大きなメリットがあると言えます。
特に、身寄りのない方や子供のいない方にとっては、永代供養はとてもメリットが大きいです。
生前にご自身で永代供養を申し込んでおけば、無縁仏になる心配はなくなります。
お墓は重大な問題であるため、きちんと生前から考えておくことが大切だと言えます。
❖ まとめ
今回は、無縁仏・無縁墓と永代供養墓の違いについてご紹介しました。
世の中にあるお墓の中には、残念ながら無縁墓となってしまっているお墓も少なからず存在します。
無縁墓になることを避けるためにも、永代供養をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。